性感染症

性感染症は、特別な人がかかる病気ではなく、一度でもセックスを経験すれば、誰にでもかかる可能性のある病気です。検査や治療を受けずに放置すると、不妊になったり、将来生まれてくる赤ちゃんに病気がうつったりと、女性が受けるダメージは深刻です。

性感染症とは

 男女の性器やその周辺、体液、血液などにいる細菌やウイルスなどが、セックスによって感染する病気です。
 性器から性器への感染だけでなく、オーラルセックスで口やのどへ、アナルセックスで肛門にも感染します。
 性感染症には、10種類以上あり、エイズ(HIV感染症)もそのひとつです。 

どうやって感染するの?

感染ルートは、

  • セックスによる感染
  • 血液による感染
  • 母子感染

の3つですが、セックスによる感染が大部分を占めています。

若い女性に急増!

 エイズを除く性感染症の患者数は、男性より女性の方が多いのです。
 最も感染症が多い性器クラミジア感染症の場合、10代後半女性の21人に1人、20代前半女性の16人に1人が感染しているとの報告があります。
 母子感染(妊娠、分娩、育児を通しての母から子への感染)により次世代への影響も問題となっています。また、性感染症は無症状でも不妊症の原因や妊婦の流産、早産の原因になるばかりでなく、子宮頸がんを発生させる可能性もあります。

あなたは大丈夫?

 排尿時に痛みがある  ⇒ 淋菌感染症、性器クラミジア感染、膣カンジタ症など
 軽い下腹部痛 がある ⇒ 性器クラミジア感染症など
 皮膚が赤くなり、かゆみがある ⇒ 膣カンジタ症、トリコモナス症など
 水泡ができ、かゆみが出て、強い痛みや熱を感じる ⇒ 性器ヘルペスウイルス感染症
 カリフラワー状のイボができた ⇒ 尖圭コンジローマ
 硬いしこりができ、もものつけ根が硬くはれる ⇒ 梅毒
 おりものの量が増えた ⇒ 性器クラミジア感染症、淋菌感染症など
 白いカッテージチーズ状のおりものが出る ⇒ 膣カンジタ症
 白または黄色の泡状のおりものが出る     ⇒ トリコモナス症

不安を感じたらすぐ病院へ

 性感染症は自覚症状がないものも多いため、がん検診や妊婦健診を受けた際に発見されるケースが多く見られます。
 いつもと違う「おりもの」、出血、かゆみなが現れた場合は、すぐに婦人科で診察を受けましょう。
 将来の深刻な事態を引き起こさないためにも、早期発見、早期治療が大切です。

正しい知識を持って、
                     自分を守りましょう!!

 セックスは決していやらしものではなく、男女の愛情表現と子孫を残すためにとても大切な行為です。
 思春期は、自然と性行為への興味がふくらむ時期です。しかし、性感染症を予防するための知識、避妊方法をしらないまま安易にセックスした、その結果、深く傷つくのはあなた自身です。
 セックスとそのリスクについて学び、考えましょう。

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