骨粗しょう症
骨粗しょう症は、自覚症状がほとんどないことから沈黙の病と言われています。しかし、骨折してしまうと寝たきりにつながる可能性が高い病気です。いつまでも健康で自立した生活を送るために骨粗しょう症の予防と対策に取り組むことが大切です。
女性には骨粗しょう症のリスクが2つある
骨粗しょう症は骨の量が減ってスカスカになった結果、骨折しやすなる病気です。特に女性に多く、65歳以上の女性の約半分を占める言われています。
女性ホルモンには骨の吸収を抑える作用があることから、閉経による女性ホルモンの分泌低下が急激な骨量減少をもたらします。女性に骨粗しょう症が多いのは、加齢に伴う「老人性骨粗しょう症」のリスクに加え、「閉経後骨粗しょう症」のリスクまで背負っているためです。
骨粗しょう症が「寝たきり」のきっかけに
初期には自覚症状がほとんどありませんが、骨粗しょう症が進み、骨の強度が低下すると、背骨が身体の重みに耐えられずにつぶれてしまう、圧迫骨折が起こりやすくなり、
- 背中が丸くなる
- 腰が曲がる
- 身長が縮む
- 腰や背中が痛む
などの症状が現れてきます。また、ちょっとした転倒でも、すぐに骨折しやすくなってしまいます。なかでも大腿骨(太ももの骨)の骨折は、寝たきりの原因となりやすく、十分な注意が必要です。
骨粗しょう症検診を受けましょう!!
骨量が減り始めている段階で気がつけば、食事、運動、薬物療法などで取り返しはつきます。40歳になったら一度検診を受けて、自分の骨密度を把握し、定期的に検査を受けましょう。
骨量減少の人は
骨量検査+ 骨によい生活習慣
骨粗しょう症の人は
治療の継続+ 骨によい生活習慣
骨粗しょう症は生活習慣病
骨粗しょう症は、生活習慣病の改善である程度予防することができる「生活習慣病」のひとつです。閉経前の30代、40代から十分なカルシウムの摂取を心がけ、運動習慣を身につけておくことがとても重要です。骨を作る細胞の働きを弱めたり、カルシウムの吸収を抑え、排泄を増やしてしまうたばこやアルコールの過剰摂取は控えましょう。
- <食 事>
- 骨量減少を抑制するためには、最低でも800mg/日以上のカルシウム摂取が必要。吸収をよくするためにビタミンDの多い食品を組み合わせることも大切。
- <運 動>
- 運動により適度に骨に負担をかけることが、骨密度を保ち骨折を予防するのに役立つ。散歩(ウォーキング)や買い物に行くなどこまめにからだを動かすことを心がけましょう。
- <日光浴>
- 運動により適度に骨に負担をかけることが、骨密度を保ち骨折を予防するのに役立つ。散歩(ウォーキング)や買い物に行くなどこまめにからだを動かすことを心がけましょう。
- <喫煙・飲酒>
- 喫煙や過度の飲酒はカルシウムの吸引うを減らし、排出を促進してしまう。